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弊社における九州産華味鳥の飼育状況 アニマルウェルフェアの考え方に関して

 弊社グループでは、OIE(国際獣疫事務局)が勧告・定義している快適性に配慮した家畜の飼育管理の考え方を元にアニマルウェルフェアの実践できる飼育環境が実現できるよう努力をしております。
(実践内容に関しては公益社団法人畜産技術協会の指針も参考にさせていただいております。)

 〇鶏舎の構造に関して

 華味鳥のブランド定義の1つとして、開放鶏舎での飼育という事にこだわりをもって飼育しております。開放鶏舎とは、太陽光と自然の風が入る環境の鶏舎構造の事で、より自然に近い状態での飼育にこだわりストレスの少ない飼育を行っております。
ゲージ飼い・バタリー鶏舎の構造ではありませんのですべての鶏を平飼いにて飼育をしております。
※とまり木等の要件定義が上記団体の指針では確認ができておりませんので、現状とまり木等の設置はしておりません。
 飼育密度に関しては、飼育を行う環境(地域・周辺環境・土地の高低による温度差)が生産場所により様々な為生産場所により差がありますが、坪辺り40羽~53羽での飼育を行っております。
※上記団体の指針を参考にしております。
 各施設管理者による健康観察巡回を飼育時最低でも1日1回以上実施するようにしており、給餌・給水等に問題がないかも合わせて確認をしております。
 十分な給餌・給水、自然環境への柔軟な対応という管理観点からも放牧という飼育は行っておりませんが、より自然に近い状態をという理念の基「開放鶏舎」という飼育方法を選択させていただいております。

 〇鶏の品種に関して

華味鳥の基となる品種に関しては、日本チャンキー社が取り扱うチャンキー種という鶏種を採用しております。チャンキー種に関しては、親会社で米国にあるAviagen社にて育種されている品種であり世界85か国に鶏の原種を販売している会社です。
 日本に入ってくるチャンキー種に関しては、Aviagen社が世界的な状況を鑑み世界水準で常に品種改良を行っておりその品種が日本に出荷され飼育を行うという流れになっております。
 日本の環境下における飼育に関しては日本チャンキー社が推奨する飼育方法がありますのでその指導に沿っての飼育を行っており、給餌量・給水方法等の目安もその指導を参考に行っております。
 しかしながら、生き物であり鶏の飼育状況は日々変化しますので前途しました通り健康観察(巡回)を欠かさず行っており、日々体調の変化、病気の有無に関しては細かく観察し全てを記録に残しながら飼育管理を行っております。

〇ホルモン剤・薬等の使用に関して

 飼育期間中に各種ホルモン剤の使用は一切行っておりません。
産まれてすぐの雛鶏に関しては、病気から鶏を守る為に最低限のワクチンの接種を行います。ワクチン接種に関しては孵化場(卵から孵化させる会社)、弊社管理下の飼育農場とで2回行っております。
 抗生物質の使用は、国が定める薬機法に基づき定められた量以内で使用しており、出荷前7日間以上は抗生物質の使用はせず出荷時に抗生物質が残留しないよう飼育を行っております。
(定期的に残留抗生物質の外部機関検査を実施しており、残留していない証明を確認しております。)
健康観察において病気等の疾患が認められた場合専属獣医師の指導の下、獣医師の許可があった抗生物質のみ使用が認められます。
 飼育時すべてにおいて、薬機法に基づき定められた休薬期間は遵守しております。

 

 昨今、ニュース報道や週刊誌、ネット等による鶏の飼育環境等に関する問題提起がされておりますがその個々の情報が世界・国内の、どの業界・会社・農場と特定された情報ではない為、弊社と比較してという発信は難しい状況ではありますが、弊社グループでは創業してから70数年に及び川上から川下までを自社グループ内で行う事にこだわり命と向き合っております。

 生き物を扱う会社として、OIE(国際獣疫事務局)にて策定・勧告しているアニマルウェルフェアの理念を理解し実践することにより、社会的責任を果たすことが重要と考えております。

 しかしながら、現状実施している内容でOIEが策定・勧告している国際的なガイドラインをすべて実践できているという状況ではないことも事実です。

 今後も、アニマルウェルフェアをめぐる国際的な動向に留意すると共に弊社としても定期的に社内にて勉強会を行う事でアニマルウェルフェアに関しての理解を深め実践を深めていく所存でございます。

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